スイカ栽培のこだわり

秋田夏丸チッチェ 農園の野菜

スイカ作りは父の代からこだわりを持って栽培している畑の空ファーム自慢の夏の果物です。

この記事ではそんな当農園のスイカ栽培のこだわりを紹介しながら、スイカ栽培のポイントなども一緒に解説していきます。

栽培しているスイカ

畑の空ファームでは2種類のスイカを栽培しています。一つは大玉スイカ「縞無双」で、もう一つは小玉すいかの「秋田夏丸チッチェ」です。

大玉スイカ「縞無双」は、鮮やかな紅色、硬めでみずみずしい果肉、そしてシャリシャリとした食感が魅力の西瓜です。 縞模様がはっきりと出る外観は緑濃く、濃い桃紅色の果肉は中心部と皮近くの糖度差が少ないので、最後まで甘くおいしく食べられます。

小玉すいか「秋田夏丸チッチェ」の「チッチェ」は秋田県の方言で「小さい」という意味です。小玉なのに大玉のようなシャリシャリ食感、糖度も高く、とってもおいしいスイカです。

土づくり

畑の空ファームの土づくり

スイカ栽培において、土づくりは非常に重要な工程です。土づくりが適切に行われているかどうかは、スイカの品質や収穫量、さらには病気や害虫のリスクにも影響します。

まず、スイカは砂質で水はけの良い土壌を好みます。そのため、重い粘土質の土壌では、排水性を良くするための改良が必要です。逆に砂質過ぎると、水分や栄養分がすぐに流れてしまうので、有機質を多めに含んだ堆肥や腐葉土を混ぜて土壌の保水性や肥沃性を高めることが望ましいです。

土のpHも考慮する必要がありますね。スイカはやや酸性から中性のpHを好むので、土壌のpHを調整することが時には必要です。石灰や硫酸を使用してpHを適切な範囲に調整することで、スイカの根が吸収しやすい状態を作り出します。

さらに、土づくりの際には有機物の添加も重要です。有機物は土壌の生物活動を活発にし、土の肥沃性を向上させます。微生物やミミズの活動は、土壌の構造を良くし、根の伸びや吸収力を高めるのに役立ちます。

このように土づくりはスイカ栽培の成功を左右する要因と言えます。適切な土づくりを行うことで、より良い品質のスイカを育てることができるでしょう。

畑の空ファームのこだわりポイント

当農園では、秋田県羽後町にある堆肥センターの堆肥を元肥に使っています。堆肥センターの堆肥づくりではえひめAIなどの納豆菌、酵母菌、乳酸菌が使われており、微生物豊富です。

苗づくり

スイカの苗づくりは、栽培全体の成功に大きく関わる重要なステップです。初期の成長段階で健康な苗を育てることで、その後の成育や収穫量に良い影響をもたらします。

苗が育つ段階では、十分な光と風通しを確保することが必要です。特に直射日光が当たる場所を選ぶことで、強い苗を育てることができます。一方、風通しを良くすることで、病気の予防や苗の強健化に役立ちます。

また、適切な水やりも欠かせません。乾燥を防ぐためにも、定期的に水を与えることが大切ですが、過度な水やりは根腐れの原因となるので、注意深く行う必要があります。

最後に、苗が一定の大きさに育ったら、本格的な栽培地に移植するタイミングを見極めることが大切です。移植は適切な時期と方法で行うことで、その後の成育をスムーズに進めることができるでしょう。

畑の空ファームのこだわりポイント

JAうごが接ぎ木したものを、幼苗で購入し、農園のハウスで丁寧に温度、水管理し、定植まで丈夫な苗に育てます。

以前は両親が播種から接木も農園で行っていましたが、高齢になり現在は行っておりません。近いうちに技術を習得し、苗づくりにも挑戦していきます

栽培管理

スイカ畑の秋田夏丸チッチェ

スイカ栽培の管理は、良質な果実を収穫するための鍵となります。特にスイカは気温や湿度、土壌の状態などに敏感なので、細やかな管理が求められます。

まずは、土壌の状態です。先述しましたが、スイカは砂質で水はけの良い土壌を好むため、排水性を確保しつつも必要な栄養や水分を供給できる土の状態を維持することが大切です。また、適切な肥料の施用で、土壌の栄養バランスを調整することも必要です。

次に、水やりの管理が重要です。スイカは根腐れを起こしやすいので、土の表面が乾いたら適量の水を与えることが良いでしょう。また、果実が大きく成長する段階では、水やりの回数や量を調整して、果実の糖度を高める工夫も必要です。

スイカは太陽をたくさん浴びることで甘くなると言われていますので、日照管理も欠かせません。ただし、猛暑や直射日光が続く場合は、果実や葉を焼けるリスクがあるので、適度な日陰を作ることも大切になってきます。

こんな風に、スイカの栽培管理は多岐にわたる作業が求められますが、その分、栽培の成功は大きな喜びとなりますね。

畑の空ファームのこだわりポイント

畑の空ファームは小さな農園です。40a程の農地に400株程栽培しています。スイカ栽培はトンネル栽培ですが、肩口の開閉で細かい温度、湿度管理を行います。小さな農園だからこそできる丁寧な栽培管理を行っています。

肥料

土壌の状態やスイカの成育状況を定期的にチェックし、必要に応じて肥料の量や種類を調整することを心がけています。

スイカ栽培における肥料の重要性についてちょっとご紹介します。

着果後の肥料施用の重要性

  1. 果実の質の向上: スイカの糖度や色、食感は適切な肥料管理によって良好になります。特にカリウムは糖度を高めるのに役立つと言われています。
  2. 収量の増加: 適切な栄養供給は果実のサイズや数の増加を促進します。不足すると収量が減少する可能性があります。
  3. 病害虫の予防: 均衡の取れた肥料施用は、スイカの健康を維持し、病害虫からの抵抗力を高めるのに役立ちます。
  4. ストレス耐性: 水分の供給や気温の変動などのストレス条件下でも、十分な栄養が供給されていればスイカはより耐性を持つことができます。

肥料の施用方法とポイント

  1. 窒素 (N): 着果前には成長を促進するために必要ですが、着果後は過剰な窒素が果実の糖度を下げる原因となることがあるので注意が必要です。
  2. リン酸 (P): 根の成長やエネルギーの生成を助けます。しかし、スイカの成育全般にわたって過剰な施用は避けるようにしましょう。
  3. カリウム (K)*: 糖度を向上させるために非常に重要です。着果後はカリウムの施用を増やすと良いでしょう。
  4. マグネシウム (Mg) やカルシウム (Ca): これらもスイカの健康な成育には必要ですが、適量を守るよう心掛けましょう。
畑の空ファームのこだわりポイント

追肥に魚のエキスを使ったアミノ酸を使用しています。

まとめ

秋田夏丸チッチェ

秋田県羽後町の地で育ったスイカがあまいスイカ様を通して全国各地のお客様に届き、新たなご縁とつながりができていくことを願っております。

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